補償内容と詳細について

自賠責保険は、公道を走る自動車、自動二輪車、原付自転車などに加入が義務付けられているもので、加入しない場合の罰則も法律で定められている、ドライバーとしては必須の制度です。特に、昭和30年代以降はマイカー所有者の伸びが著しく、これにともなう死亡事故も頻発し、「交通戦争」とまで呼ばれる事態に発展したことから、被害者を保護するための最低限のしくみを整備する必要があるとの判断によって法定化が図られたものです。
この自賠責保険の補償内容としては、被害者の損害の程度に応じて、傷害、死亡、後遺障害、死亡に至るまでの傷害の4つの場合について、それぞれの支払限度額の範囲内において、保険金が支払われるということになっています。
まず、傷害による損害としては、治療費のほかに通院のための交通費や義手・義足の代金、会社を休んだことによる休業補償などが認められており、限度額は120万円です。
死亡による損害については、葬儀費、慰謝料のほかに生存していたであれば得られたであろう収入をもとにした逸失利益が認められ、限度額は3,000万円です。
後遺障害は、心身の障害の程度に応じて慰謝料や逸失利益が認められ、他者の介護まで必要な重度のケースに該当するかどうかによっても異なりますが、限度額は4,000万円です。
ただし、これらは損害賠償としては最低限にとどまるもので、実際に損害賠償額をめぐる訴訟などがあると、金額が数億円にまで跳ね上がってしまう場合もみられます。さらに補償を充実させたい場合には、自賠責保険だけではなく、任意の自動車保険に加入することが求められます。

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